楽しいバラ栽培|夏を乗り切るコツは「水やり」と「鉢の工夫」!
バラのある暮らしは、ほんの少しの工夫で、何倍も楽しく、心地よいものになります。
先日、ホームセンター・カインズで行われたローズソムリエ・小山内健先生の講演会に参加し、特に心に残ったのが「夏の水やり」と「鉢の扱い方」についてのお話でした。
真夏の厳しい暑さを乗り切るための知恵を、今回はわかりやすくご紹介します。
小山内先生は、「どんなに見た目が華やかでも、バラの根の性質は野バラと変わらない」と語ります。
つまり、暑さが厳しくなる夏場には、自然界と同じように特別な配慮が必要なのです。
真夏のベランダや庭先での鉢植えは、まさに過酷な環境。ちょっと油断すると、根が弱ってバラ全体が元気をなくしてしまうことも…。
日差しが強い夏の午後、陶器鉢の中の温度はなんと50℃を超えることもあるとか。
これはもう“石焼ビビンバ”のような状態!
そんな高温下では、バラの根は煮えてしまい、ダメージを受けてしまいます。
ひとまわり大きな鉢の中に鉢を入れて、二重構造にすると、直射日光による温度上昇をやわらげることができます。
隙間の空気の層が、断熱材のような役割を果たしてくれるのです。
水やりは、ただ水分を与えるだけでなく、鉢の温度を下げる「冷却」作用もあります。
コツは、鉢底から水が流れ出るまでたっぷりあげること。
これにより、古い水分や老廃物が流れ出し、土がリセットされるだけでなく、根に新鮮な空気も届きやすくなります。
近年の酷暑では、地面や鉢の中だけでなく、空気中の湿度も極端に下がります。
そんなときには、**葉や枝への「水浴び」**がおすすめ。
気化熱により、植物全体の温度が下がり、気圧も下がって風が吹くので冷却効果がアップ。夏バテ予防に効果的です。
ツルバラなどの大鉢 → 約10秒
小鉢 → 約3秒
30℃を超える日は、3日に1回を目安に行いましょう。
※「葉に水をかけると病気になるのでは?」と不安な方も、朝や夕方など涼しい時間に行えば安心です。
バラの葉が黄色くなってきたら、それは「水が足りません!」というサインかもしれません。
鉢の中が高温になり、根が傷んで水を吸えなくなっていることが原因の場合もあります。
まずは、鉢の温度と水やり方法を見直してみましょう。
水やりと同じくらい大切なのが、栄養管理です。
バラに必要な3大栄養素は次のとおり:
窒素(N):葉を元気に育てる
リン酸(P):花を美しく咲かせる
カリ(K):根や茎を強くし、病気への耐性を高める
他に、マグネシウム(Mg):窒素とくっ付いて葉緑素を形成
夏場でも元気に咲くバラに育てるためには、これらをバランスよく与えることが大切です。
「水やり3年」という言葉があるように、バラの水やりには奥深いコツがたくさんあります。
でも大丈夫。今回ご紹介したような、鉢の工夫や水やりのちょっとした知識を知るだけで、驚くほどバラが元気になります。
暑い夏も、バラと向き合うことで植物との距離がぐっと縮まりますよ。
旅行や出張、急な外出で水やりが心配なときは、「便利屋ジニサポ」の水やり代行サービスをご利用ください。
あなたの大切なバラを、丁寧に、心を込めてお世話します。
鉢は二重にして暑さ対策
水やりは“鉢底からしっかり”&“冷却”がポイント
葉水で全体の温度を下げる
黄色い葉は見逃さない
栄養バランスを整える
水やりのリズムを楽しむ
🌸バラと過ごす夏、はじめませんか?